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884.みんちゃれ

2023.07.16

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 昨日の投稿に続いて、勉強アプリです。

 みんちゃれというのもヨビノリたくみさんのススメで使ってみています。ヨビノリたくみさんの言うことなら年会費4-5000円くらいは騙されても良いかなと思って有料会員になってみました。
 勉強の記録を投稿していいねを押し合うアプリなのですが、これはこれでチームで支援し合う良さがあるように思います。

 こつは、他人と比較しないことじゃないかと思います。

 仕事をしながらだと、10時間も勉強は出来ませんし、他の人の方がしていたとしても、それは羨むのではなく素直に賞賛してあげて、自分も賞賛をもらう方が素直で楽だと思われます。

 まだ始めて日が浅いのですが、もう少し使いこなして行こうと思っています。幸い、チームの中にレベルは違えど同じ日程の試験を受ける人もおられるようなので、励まし合って目標に到達出来れば良いなと思っています。

883.Study plus

2023.07.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

最近、ヨビノリたくみさんの勧めもあり(個人的な知り合いではなくYouTubeで)、Study plusを始めて見ました。
 勉強の記録を付けるアプリなのですが、同じ目的に向かっている人をフォローしていいねを出したり、フォローしてもらったりするわけです。facebookなどとは違い、個人情報はありませんし、ハンドルネームで登録出来、ハンドルネームに対していいねを出す程度のことなのですが、自分の勉強の記録が可視化されるのが良いと思っています。
 記録を付けることになると、何時から勉強したのかという開始時刻を意識します。終了時刻は意識出来ても開始時刻って結構意識しないんじゃないかと思うのですが、忘れている時はだいたいこの辺から始めたと目分量にしています。
 時間がないない、と思っていましたけど、通勤中もリスニングは出来るし、筋トレ中もリスニング出来ますし、風呂にも耐水スピーカー持ち込めば聞き続けることが出来ます。歯磨き中もトイレ中も聞いていることは出来ます。やれば結構出来るもんだなと思う一方、流し聞きでは全然頭に入らないことも分かりました。
 やっぱりたまには腰を落ち着けて、単語一つ一つの意味やゆっくりした発音を確認したりすることが大切で、ゆっくり出来てかつ、シャドウイングも出来れば良いようです。言語音源も、音楽用再生アプリで70%くらいに速度を落とすことが出来るため、そこから5%ずつ上げて、100%に慣らしていけばいつの間にか聞き取れるようになります。

 マイナーな目標を設定しているとなかなか仲間を見つけるのが難しいのですが、流石に全国に網を広げると多少は同じ目標の方もおられ、大変励みになると思っています。
 アプリなども選んで自分のために使うと強力になるのですね。みなさんはどんなアプリをお使いですか?

882.SST

2023.07.14

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 SST:Social skill training(生活技能訓練)という方法があります。
 社会的学習理論に基づいて、対人行動などの社会的な生活技能の再学習を行うものです。機能評価に基づいて、モデリング、教示、ロールリハーサル、フィードバックを組み合わせます。

 私がまだ駆け出しの頃、当時指導医であった河合啓介先生(現:国府台病院心療内科部長)や西方宏昭先生(現:原土井病院副院長)らが、積極的にSSTを導入されていました。アサーションという爽やかに自己表現する態度、相手に思いやりを示しつつも、自己主張は通していく態度など、社会的な態度の学習になり、未熟者の私自身にとっても良い体験だったと思います。主として摂食障害の患者さんの社会復帰をスムーズにするためにやっていたと思いますが、そうでない人にも有益だったと思います。
 患者さんの全員ではありませんが、多くは、鬱になる前にストレスを溜めやすく、ストレスが溜まる一因に社会技能の成長が不十分な方も少なくないからです。

 簡単なSSTの方法については精神療法の中でお伝え出来るのですが、しっかり時間を取った方が良い場合は臨床心理士のカウンセリングの枠内で、ご指導を承ることが出来ます。

 同僚や先輩・後輩とのやり取りに困難を感じる方は一度ご相談頂ければと思います。

881.読経の勧め

2023.07.13

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 時々、親兄弟や配偶者などを亡くした悲嘆反応のご相談を受けています。
 そのおうちの宗教的背景を伺った上で、仏教系のおうちであれば、読経のお勧めをしています。

 別に、霊魂を沈めるとか、法事をしないと祟りがあるとか、全く信じていません。

 しかし、心理学的側面から見て、読経にはいくつか良い所があります。

・正座で行う
・ある程度長い時間声を出すワークである。
・ありがたそうな文言だが意味が分かりかねる(←そこが良い)

 まず、正座をすることにより、姿勢を正すことが出来ます。死者に対して生前もそうなのですが、きちんと正座して向き合ったことがあるでしょうか。死という厳然とした事実は、命あるものは必ず終わりがあるということであり、斜め座りで向き合えるものではありません。死とは正対して向き合う必要があります。その意味で正座は最も推奨される姿勢です。

 次に、声出しです。
 カラオケや賛美歌になりますと、歌詞にそれなりの意味があり、歌っている内にその意味に引っ張られてしまいます。声を出さないよりは良いかもしれませんが、内なる声とアウトプットする声が一致しないという現象が発生し得ます。
 そこで大事なのはありがたそうな文言だが意味がわからないという所です。
 
 じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ・・・

 でもいいのかもしれませんが、これはこれで覚えるのも読むのも大変そうです。

 お経の場合、意味がわからないこともあり、色々気持ちがあちこちへ行きます。その際に故人のことを回想することになります。これが心理学で言う所の回想法になっており、回想を行うことで喪の作業、心の整理が進むわけです。

 信心深いおうちでは四十九日までは毎晩家族で読経したということですが、それなりに効果があったのかもしれませんね。

880.HEE

2023.07.12

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 家族の感情表出(expressed emotion)は、統合失調症の患者の再発率に影響を及ぼすことが知られています。
 患者に対する家族の感情表出に、批判・敵意・過度の感情的巻き込まれ等が強く見られる場合をhighEE(HEE)(感情表出が高い)といい、逆の場合をlowEE(LEE)と言います。
 HEEの場合、LEEに比べて再発率が有意に高いことが、我が国だけでなく世界でも知られています。

 育て方が悪かったんでしょうか?

 等という問いかけがある時に、必ずしも反省している保護者を批判するわけではありませんが、保護者自身に気分のコントロールに困難がある場合は、そちら様にもカルテを作って頂いてお薬などで気分安定をはからせて頂くこともあります。

 当事者様のみ来られて親御さんの理解が得られない時は、距離を取るとか適宜諦めるなどのアプローチを取らざるを得ないのかなと思います。

 良くあるのが親を説得して欲しいという話なのですが、説明の協力は出来るのですが、他者を変えようとするアプローチは概ね上手く行かないことが多いため、健全な諦めなりそれなりに対処していくことになるように思います。

879.60%

2023.07.11

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 米国の診断基準のDSM-Ⅳ-TRによりますと、うつ病を初発した患者の約60%が2度目の抑うつエピソードを生じ、再発を繰り返す毎に再発率が上がることが報告されています。さらに、初発エピソードでは心理社会的ストレスが発症に関与することが多い一方で、再発を繰り返す内にストレスの関与は薄れてくると言われています。
 当院では、こまめに心理検査を施行して状態を把握した上で、鬱に陥りにくい考え方の獲得など、精神療法にも力を入れています。薬物療法と精神療法の両方が車の両輪となって進んでいくことが大切ではないかと考えております。その上で、再発防止のために、1年間の維持療法もきちんと終えて卒業して頂くようお伝え申し上げております。

 維持療法期間中にも鬱に陥りにくい考え方が出来るよう支援していますので、どうぞ安心してお掛かり頂ければと思います。

878.自分トリセツノート

2023.07.10

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 当院は、研究室の先輩でもある調恵子先生が主催する、福岡臨床心理オフィスと連携して診療に当たっています。
 原則的に当院内のカウンセリングをお受け頂くことが多いのですが、同オフィス様は、各企業様と提携し、企業の福利厚生としてのカウンセリングが受けられるシステム(費用会社持ち)という所もあるためです。それだけ、大企業からも信頼されているオフィスと言えましょう。

 そちら様から自分トリセツノートを提供して頂いており、受付にも置いています。

 自分トリセツノートは、自分自身の特性に気づき、それを書き出してマネジメントの工夫をするのに役立ちます。

 当院の院内のサイネージ放送にも参考資料にさせて頂いています。

 自分の取り扱いに難渋しておられる方、一度手に取って頂ければいかがでしょう。当院ご利用の患者さんには、無料で配布しています。

877.合羽

2023.07.09

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 毎日のようにうっとうしい雨には参ります。備えあれば憂いなしと申しますが、みなさん合羽はお持ちでしょうか。

 私は以前、屋久島に登山した際に、登山用の合羽を取りそろえました。トムラウシ山で登山客が準備不十分で亡くなったこともありまして、登山素人の私としては準備だけは万端にしようと思っていました。トムラウシ山のように、北海道の山で、黒いゴミ袋を合羽代わりじゃ洒落になりませんからね。山は準備のないものを襲うとも言います。

 合羽を購入したのは、もう10年以上、前の話になるわけですが、雨は通さず通気は良いという、NASAで開発したんだかすごい繊維があると聞き、高かったのですが買いました。未だに現役で、豪雨の際は重宝しています。確かにそれを装着していれば、大概の豪雨は平気の平左です。やっぱり1000円程度の合羽とはものが違います。

 深層心理の世界で、時候の挨拶の解釈をする訳なのですが、雨が降った際、びしょ濡れになった、と言う人は有事の際の準備が足りないと言うことになりますし、雨が降ったが、準備万端でどうもなかった、と言う人は備えがあると言うことになります。この合羽を個人的に宇宙合羽なんて呼んでいるのですが、宇宙合羽一つあるだけで、雨の日の心の余裕が違います。そういう意味では良い買い物をしたのではないかと思っています。

 みなさまも、もし余裕がある方は、しっかりした合羽を取りそろえて頂いても良いかもしれません。

876.ストロング缶

2023.07.08

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 私もお酒は楽しむ方なので、頭ごなしにというスタンスは取れないのですが、お酒を飲む人の中でも陥りがちなのがストロング缶の危険性です。
 依存症の専門家である松本俊彦先生も東洋経済などにその警鐘を鳴らしています。

 飲みやすいのにテキーラ3.75杯分もあり、500ml缶3本も飲むと、暴れる人が多数出ると言い、悪酔いすることも指摘されています。

 ストロング缶そのものは規制すべき危険薬物なのではないかという議論もあるほどです。

 飲みやすさ、太りやすさ、暴れやすさ、悪酔いなどから、あまりお勧め出来るものではありません。

 飲みやすいからという理由で、ストロング缶をたくさん買っている方がおられたら、ぜひ見直して頂けないかと思っています。

875.QT延長症候群

2023.07.07

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 私は催眠療法なんて覚えたものですから、セラピスト寄りの心療内科医です。
 でも、一応初期研修は、茅ヶ崎徳洲会総合病院でしたし、ACLS(二次救命処置)の訓練は、日本ACLS協会の理事長、青木重憲先生から直接受けています。

 精神科の薬を飲んでいるとQT延長症候群に陥る可能性があります。そのリスク管理のために、半年に1回程度心電図を取る必要があります。QTcという数値が500msecを越えてくる場合、場合によっては突然死に結びつくような致死性不整脈(心室期外収縮・Torsade de Pointes → 心室細動)が起こるリスクがあります。
 
 エスシタロプラム、アトモキセチン、スルピリド、ハロペリドールなどを内服されている方には特に必要です。

 だいたいは大丈夫なのですが、異常を発見した場合は循環器専門医や連携している二次病院へご紹介するなどしっかり対応させて頂きますので、ご安心なさって心療内科での治療を継続して頂ければと思います。

 心に良い沿いつつも身体の管理もしっかりやっていきたいと考えています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分