1223.世界献血者デー
2024.06.15
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
昨日は世界献血デーだったそうです。
ABO式血液型を発見したカール・ラントシュタイナーの誕生日にちなんだもののようです。ラントシュタイナーはノーベル医学生理学賞を受賞しました。
今では小学生でも知っているABO式血液型。間違えると死者も出かねません。これらは、各地の献血車に乗ってキャラバンを組む献血隊に集められ、血液センターで製剤化されます。献血は、迷走神経反射による失神などのリスクもあり、それらの事故がないようスタッフも鋭意献血をしているようです。
友人にその業務をしている人がいて、そこから色々伺ってから献血の苦労に敬意を持てるようになりました。
みなさまも献血車をご覧になったら、少しその苦労に思いをはせて頂いて、お時間と体力に余裕があればご協力頂ければと思います。
1222.自傷行為と親の対応
2024.06.14
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
リスカ、レグカなどで手首や太ももを自傷する方も一定数いらっしゃっています。
心療内科オンリーの施設ですと自傷他害が含まれた場合、診療できないと言われる場合もありますが、精神科標榜の所では自傷行為のある人などはざらにおられます。
我が子の自傷を見せられて、良い気分になる親などは居ないと思いますが、その時にあまり推奨できない言い方というのもあるわけです。
例えば、親を苦しめようとしているのか、とか、親に復讐したいのか、というような聞き方などがその内の一つでしょうか。
言いたくなる気持ちは分からないでもないのですが、自傷するほど自分を傷つけている子供をさらになじったところで生産的な帰結に結びつくとは思えません。
また、親を苦しめようとしているのか?等の問いは、結局どんな回答を求めているのか、ということになります。
Yesであれば、子は親を苦しめようとしている、ということを承認させられたことになり、子が親を苦しめようとしており、親は苦しんでいるのだ、ということを認めた上での関係が始まり、なぜ苦しめようとするのか、恨みがあるのか等、非難の応酬のような質問が連鎖していくわけです。そうなるのが見え見えですから子はYesなんて答えられないですね。
Noであればどうでしょうか。親を苦しめようとしているわけではない、ということになります。そうすると、次は、「ではなぜ自傷を繰り返すのか」という質問が来ることになるでしょう。しかし、この原因を尋ねる質問は、批判的なニュアンスに陥りがちです。なぜ、と問うても、理解できない、という意見表明も兼ねているわけですから、聞かれたところで自分でも説明できないことを親や他者に説明できなかったり、そもそもそんなディベートが出来るならリスカをしないよ、ということになりそうです。
そういうわけで、この手の批判的な質問(親を苦しめようとしているのか等)は、お勧めできません。
何が正解と言うことはないかもしれませんが、とにかく今は生きている訳なので、生きていること、存在自体を肯定していく、承認していくことが大切ではないでしょうか。また、子に対してこの気持ちを邪推して「苦しめようとしている」と取るのは適切なポジショニングとは言えません。ただ、個人の感想を述べるのは自由ですから、「あなたが自傷すると私は悲しい」というのは親本人の純粋な意見表明になります。それを受け容れたり、それを聞いて行動を変えるかは子の自由であり、聞かない自由はあるわけですが。
なのでこういう場合は相手の気持ちがこうじゃないのかというようなやり取りはあまり生産的なやり取りを生みませんから、生きていて欲しい、自傷しないで欲しいという気持ちを押しつけない程度に表明する、というようなことになるかと思います。何度もカッターを取り上げてもまたどこかで買ってきており結局いたちごっこになりますが、そうだとしても見つけた以上は押収するのも親の責任というところもあるので、この手のいたちごっこはやむを得ないところがあります。
止めなさい、で止まれば、精神科医は要りません。当事者の方も保護者の方も少しでも幸せな時間帯が増えるようにご相談頂ければと思います。
1221.動く方に重心を載せる
2024.06.13
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
スキーというウインタースポーツがあります。大学の頃は岐阜県まで車を駆って滑りに行っていましたが、もうやらなくなりました。今の家族でそろって行ったことはないですが、子供たちも大山のスクールに行かせていたので全員で行けば私が1番下手なんじゃないかと思います。
それはそれとして、素人ながらに思うのはスキーの怖さって、動く方に重心を載せることだと思います。重心を載せたらその板が滑り出してしまうわけです。制御できなければ怖いのなんのって。
もちろん、止まり方とか、曲がり方が分かっていれば、むしろ動く方に載せないと却って危ないじゃないかということになるわけですけれども、始めてやる時に動く方に重心を載せるって難しいと思います。
しかし、これは喩えとしてあり得る話で、何かやっているとそれを終わらせて新しい方に乗っかるのって案外難しいことだったりします。新しいことに向かっていく時は旧弊を捨て、新しい試みにしっかりと重心を載せていくこともまた大切なことかもしれません。
1220.勉強を馬鹿にしてくる輩は無視
2024.06.12
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
勉強していると家族に上から目線で否定されるとか、バカにされるなんて話も頂きます。
どういう状況下にもよりますし、よほど要領が悪ければ、苦言を呈されることもあるかもしれませんが、まず、勉強はしていて犯罪にはなりませんし、人様に迷惑を掛けない行為です。目標を持っておとなしく勉強している人を頭ごなしに否定するのは家族のあり方としては大いに疑問があります。助言がしたいのであれば、肯定的態度で接触することから始める必要があるでしょう。
音楽の練習等で実際に音量などが迷惑になるのでもない限り、机に向かう行為は基本的に邪魔されるべきではないと、私は考えています。要領もやりながら良くなることもありますから、体験してみないと分からないこともあります。
騒音を出さずに勉強をしているのであれば、応援してもらいたいというものです。
もちろん、割り当てられた家事もやらないで勉強ばかりしているとなると、社会人になると家事もやりなよ、という意見は出ますから、家事への参画が不十分だという場合はその限りではありません。応分の家事をこなしているのであれば、基本的に勉強は邪魔してはいけません。
勉強しようというのを馬鹿にしてくる輩は無視しておくのが基本だと思われます。
1219.習い事
2024.06.11
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
六月六日に習いごとをすると良いなどという言い伝えもあるようですが、レッスンというのは良いものと思っています。
個人レッスンは自分の悪いところがすぐに直るので、成長という意味でも貴重な機会です。
最近は、オカリナを教えて欲しいというご依頼も受けていたら、何名か、お教えして差し上げることになりました。
心理療法等はこれまで人様にお教えしてきた経験があるのですが、オカリナをお教えするのは新しい体験でした。それぞれ良いところが違うので、それを見つけて伸ばしていく、足りないところをまた補足して成長して頂くように心がけています。
自分を成長させることは楽しみになりますので興味のあることがあったら習い事を始めて見て頂いてはいかがでしょう。
1218.自分の人気
2024.06.10
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
芸能人やアーティストでもない限り、自分に人気があると思っている人はいないのかもしれません。
正義感の強い人ですと、歩きたばこや逆走する自家用車や自転車に注意を与える方もあるようです。
もちろん、世の中を良くするためには、目に余る行為は注意喚起することも必要ですし、見て見ぬふりは黙認したことになるので良くないという考え方も正しいとは思います。他方で、目に余る行為をした人に注意する場合、自分とその人の関係、もっと言えばそれまで関係なかった人にわざわざ関与しに行くという時間と労力を考えることも大事かもしれません。
また、注意喚起は、敵愾心を刺激しますし、間違ったことをする人ほど、逆ギレという形で、注意の仕方が悪いとか、おまえは警察官じゃないだろうとか、ヘイトを向けて来やすい傾向があるように思います。つまり、正義感はヘイトを買いやすいと言うことになるでしょうか。
ヘイト管理に無頓着ですと、正しい行いをすればそれで良いのだ、ということに帰着しがちですが、恨まれた場合、自分の車や勤務先を知られるかもしれませんし、家族に害が及ぶリスクもあるかもしれません。そういう意味で、小悪党のヘイトを買うかどうかという観点からは自分の人気・ヘイトをどう管理しているのかという意識付けも重要かもしれません。
良くない行為にイライラした時は、関与する労力や持ち時間を考慮するのはもちろん、自分の人気やヘイトを管理するという観点もお持ちになってみてはいかがでしょう。
1217.上級者に触れる喜び
2024.06.09
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
音楽にせよ、頭脳競技にせよ、スポーツにせよ、語学にせよ、レッスンというものは、有益なものではないかと思います。もしレッスンが有害無益になっていると思っておられる方がいたら、先生を変えましょう。多分、相性や指導法が合っていないです。
コーチングとは、動機をあげること、褒めて学習効果を上げること、出来ないところに気づきを与え、出来るようにしていくこと、などから生徒側の実力向上に寄与するものです。
音楽や語学を学習しているのですが、やはり、レッスンでは先生との実力の差を思い知ることになりますし、確かな技術や知識に感激してそれを取り込んでいくことになります。また、我流で間違いに気づかないで何回練習したところで上手くなるわけではありませんから、定期的に正しい方法に戻す必要があり、良い先生だと思うのであればレッスンは定期的に繰り返し受ける方が良いでしょう。
何にせよ、技術や知識をよりよい方にアップデートするのは、自己成長そのものであり、生きる喜びにつながると言っても過言ではありませんから、暇を持て余していたら、何か習い事をして見るのも良いのかもしれません。
1216.相手の権利を尊重する
2024.06.08
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
親子関係などは、切っても切れないだけに難しいところがあるようで、年をとってくるともう少しこうしたら良いのになど、親から子への助言をしたくなる気持ちも芽生えてきがちです。
しかし、助言と言えば良さそうですが、言われる側は、頼んでいない指導とか、横やり、口出し、お説教という印象で受け取ることがあり、感情的にも反発しやすいですし、実行できないには、深い背景的事情があるとか、実力そのものが適切なやり方をやるに足りないだとか、少し待ちさえすれば出来るからタイミングを見ているのだ、とか、何も考えていなかっただけとか、正当な理由があったりなかったりします。
いずれにしても、助言をしたいのはこちらの勝手ですが聞きたくないとか、その通りにしたくないのも聞いた側の自由です。
子供がちっとも言うことを聞かない、と言う場合、犯罪をしに行くのでなければ、相手の権利を尊重すると言うことでいいのかもしれません。
1215.人のせいにしない
2024.06.07
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
家族の愚痴を聞かされる、世話を焼かざるを得ない、云々のご相談というのも頂いています。
この手の話は堂々巡りになることが多い印象で、予診のスタッフが家族歴や既往歴を聞こうにも、堂々巡りで十分情報収集が出来なくなってしまうこともあります。
さて、愚痴を聞かされる、世話を焼かせられる、というのは果たして本当にそうでしょうか。
聞いてよ、とか、世話を焼いてよ、と依頼をしてきた人間がいたとして、OKしたのはご本人様だったのではないでしょうか。
一度、ご自分でOKの決断をしたのであれば、時間やキャパシティの許す限りは対応し、キャパシティを超えたら打ち切る、というものであり、キャパシティを超えそうな時、超えてきた時に、謝絶できなかったとしても継続したのは自分の決断でもあるはずです。
ですので、この手のご相談は、そうは仰ってもご自分がOKの決断を下したんですよね?
というところで、人のせいにせず自分の責任で決めて頂くようにすると、大体解決して頂けるようです。
相手からの依頼や圧力があったとしても、自分がどこで責任を持って判断したのか、一度見直して頂くと良いかもしれません。
個別の対応の難しさに関しては、また診察室で伺わせて頂ければ、ご一緒に考えさせて頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
1214.子宝草お分けしています
2024.06.06
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
子宝草が増えに増えておりまして、きりがないので立派な株だけ残して後は皆様にお分けしたいと思います。
葉っぱの先から小さい本体が生えてきてクローンを作るタイプなのですが、いくらでも再現なく増えます。
福間病院時代に理事長の江見五城先生のそばに大きな子宝草が生えていた印象がありましたので、いつか育て見たいと思っていました。
まあ、ウチの株は年数も若くて巨大な株にはなっていないのですが・・・。
たくましい生命力の子宝草をお分けしていますのでご興味のある方はご自由にお持ち帰りください。