990.内分泌系採血の重要性
2023.10.29
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
徳洲会病院の心療内科部長を長くお務めだった松林直先生は、内分泌学の権威でもあり、内科医としても非常に高度な知識と豊富なご経験を持ちながら、とてもソフトな人格者の方です。
心身医学会では、「うつ病」とされている人達の中に副腎皮質機能低下症や甲状腺機能低下症が混じり込んでいる、という指摘があります。当院でもそのことに留意して最近は初診の方に内分泌学的採血をお願いしています。
するとどうでしょう、甲状腺機能の異常などで5件以上、副腎系の以上で3件以上は専門医紹介となり、バセドウ病や橋本病の診断が付いて治療に至りました。
気のせい、気合いが足りない、怠け病、などと家族に言われて受診される方もおられますが、内分泌学的採血は意外に大事で、内科の病気を見つけてしまうことがあります。改めて採血検査の重要性に気づかされました。
今後も、漏れのないように内科的疾患にも留意して検査を進めて参ります。ご理解を頂ければと思います。