765.正義感と損得
2023.03.20
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
正義感の強い人っているものです。
こうしなければならない、ルールはこうだ、と言えるのはそれはそれで物事をよく知っていることかもしれません。
ただ、もめ事には双方主張があることもあるので、何か悪い話に対して追及や糾弾しなくてはならなくなった時、正義感ばかりが先行してしまうのは少しもったいないかもしれません。
正義感を前面に出していくと、相手を否定しかねませんし、正義感の具現化は、反発や逃げ、感情的な反抗などに遭うことが多いです。例え正しい措置をするにしても、感情的な反抗や恨みを買うのは、買う側も結構しんどい思いをします。
弁護士さんなどは法律に基づいて正当な主張を論理的に展開して人をサポートされていますが、主張というのは相手方にもあるため、自分の主張が100%認められるのは追突事故以外は滅多にないことでしょう。むしろ、感情や恨みの方が、精神的な負荷を負うため、弁護士さんのように報酬があれば別ですが、無報酬で、自治会なり、委員会なりでそういううねりに巻き込まれそうになった時は、自分の時間をそれに使うべきなのかよく検討することが必要です。
損得勘定で正義を語るのは、良くないのかもしれませんが、時間も労力も、感情の疲労度も有限です。
そのような事案が、天命として自分のなすべき仕事の内に入るのかどうかは、一旦よく考えると良いでしょう。