735.嘘を交えて相談すること
2023.02.18
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
時々、相談の時に、嘘を言われる方も見受けられます。
何かご都合が悪いのか、恥ずかしいのか分かりませんが、専門家のところに相談に来てもなおも隠したいことがあるということは、後ろ暗いことがあるのでしょう。一々暴いたりはしないのですが、本気で信用されていないとなると、助言もその覚悟に応じたものを提供することになります。
散りばめられた嘘の中には、部分的な真実が見え隠れすることがあり、ある程度の時間拝聴していますと、ドーナツのように、色んな話題で避けられている空洞のようなものが却って浮き彫りになって来ます。そこに一番の嘘があるのだろうなということは、証拠がなくてもお話の内容でだいたい分かるものなのです。かくかくしかじかと語られる割に、例えば、性の話題は出ないとなると、実はそこが一番隠したい所なのかなと言うのが分かってしまうことがあります。
私共には守秘義務があり、業務上の医療チームとしては共有はしても、院外に漏らすことはありませんので、お悩みやご相談の際は、話せる範囲で正直に向き合って頂くのが、実は最も治癒への近道かと考えています。