667.数値を以て評価する
2022.12.03
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
当院ではSDS、STAI、IES-Rなど色々な心理検査を取り入れております。
SDS,STAIは私が修行した九大病院心療内科でも現役の検査です。
SDSはうつ、STAIは不安、IES-Rは心的外傷の度合いを測ります。もちろん、その数値は絶対的なものではありませんし、ある断面でしかありません。限界もあるからこそ看護師や心理士が予診を取り、医師が診察もするわけです。
数字を絶対視するわけではないのですが、企業や役所、会社などの職場は、鬱と言ってもどれくらい悪いのか?と割と客観的に知りたがる傾向があります。そういう経験もあるので、休業の診断書には心理検査の数値を以て評価しています。
医師は医学部入学が理系ということもあり、産業医も数値で以て評価すると理解しやすいことがあります。産業医は精神科専門とは限らず、主科が循環器科とか整形外科とかメンタルヘルスではない人もおられます。
少し専門性が違う産業医の先生にも理解しやすいことも意識しながら、なるべく心理検査の結果を添えて、休職や復職の助言を行っています。それが評価して下さる医師からは、繰り返しご紹介頂くなど一定の評価も頂戴しています。
また、良くなってきた場合、自分がどれくらい良くなったかも数字でお示しでき、治療した甲斐もご自身で感じて頂くことが出来るでしょう。
それらの理由から、当院では、心理検査などを積極的に行い、数値を以て状態を評価させて頂いております。もちろん、話したりない場合は、医師や心理士にご相談下さい。