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538.有機溶剤後遺症

2022.07.26

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 病院勤務時代、有機溶剤後遺症の方も拝見していました。
 精神科の慢性病棟に暮らして、結局内科疾患で亡くなった方でしたが、若い頃に大量のシンナー等を吸っていたようです。幻覚も妄想もあり、歴代の主治医は統合失調症をつけていました。まとまりの悪さもあり、一度丁寧に病歴を取ってみようと思って、いつだったか昔のことを詳しく聞いた時に、大量の有機溶剤使用歴があることが分かりました。
 親戚などにとっては、統合失調症なのか有機溶剤後遺症なのかは重要です。統合失調症については遺伝子が確定してはいませんが、遺伝的集積があることが知られているからです。有機溶剤後遺症など外部の要因であれば、子孫に統合失調症などが発生する確率としては遺伝集積はなさそうと考えることも出来るからです。

 話が飛んだり、あちこち行ってわかりにくい話し方をする方は、慢性病棟入院でなくても時々散見され、おや?と思って聞いてみると有機溶剤の使用歴があることもあります。
 結局は、現有症状について治療していくしかありませんし、幻聴や妄想など、統合失調症様の症状であれば結局は統合失調症の治療薬を使用していくことになりますし、他の症状もそれに応じて対症療法をして行くことになります。いずれにしても有機溶剤後遺症は結構怖いので、手を出さないのが一番です。
 もし過去にやっていたと行っても通報したりせず支えていくことになるので、自分の脳の挙動が怪しく、過去に思い当たる節のある方があればご相談頂ければと思います。

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