342.三船十段
2022.01.12
342.三船十段
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
柔よく剛を制する、と言う言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
多くの方がご存じなのではないかと思います。柔道の基本で、柔軟なことは、剛直なものを制すると言うようなことでしょうか。
それを体現したような動画があります。モノクロなのですが、三船十段の掛かり稽古です。本名は三船久蔵と言うそうです。
ブルドーザーのような大男が力業で組み合っている現代の柔道を見て、何だかレスリングみたいだと思われている方も少なくないかもしれません。しかし、三船十段は、159cmの小兵で、大男達に次々と挑まれるのですが、投げられそうになると、ふわりと交わしたり、突然クラゲのようにまとわりついたりして、猛者達は、一向に三船十段を投げることが出来ません。
挑戦者達も段位を持ち、おそらく地元では指導者なのではないかとおぼしき人達なのですが、連続して挑んでいくのにバッタバッタと投げ飛ばされたり転がされたりしており、当の三船十段は、全員倒してけろっとしている訳です。
投げられる!と思うと、恐怖感もあり身体は固まりますが固まっていると投げやすいようです。死体のように脱力してしまうと重くて投げられたものではありません。三船十段いつでも随意に身体の力を抜くことが可能なようです。
これが達人、名人の域なのだなと思います。
私も、自分が引き受けなければ、治して差し上げなければ、と思うのは良いのですが、力んでしまうことがあります。まだまだ三船十段の域には伸びしろが沢山あるのですが、あのような感じになれたらなぁと思います。
三船十段の掛かり稽古はこちら。