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1347.展望記憶

2026.01.30

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 忘れてた!
 という時に起こるものは、色んなタイプがあります。

1.展望記憶
 これは、これからやろうとする行為を忘れることです。郵便投函を忘れたり録画予約を忘れたりすることです。

2.アクションスリップ
 アクションスリップは行為のエラーです。
 脱落エラー、反復エラー、目標のすり替わりエラーなどがあります。
 脱落エラーとは、やるべきことの必要過程を省略するエラーで、例えば風呂の湯を入れる際に栓をし忘れるなどが該当します。
 反復エラーとは、一度完了して不必要になったのにもう一度やってしまうエラーで、さっき歯磨きしたのにまたしてしまうというエラーです。
 目標のすり替わりエラーは、友人Aに電話しなければと思っていたはずなのに実家に掛けてしまう等のエラーです。

3.ど忘れ
 これは過去の出来事に関する情報が想起できないエラーで、展望記憶などとは時間の向きが逆になっています。
 これは、友人に合ったはずなのにどこであったか忘れたとか、鍵の場所を忘れたという過去の出来事を想起できない場合と、暗証番号や知人の名前が出てこないなど、知っているはずの知識が再想起できないエラーがあります。

 慶応大学の梅田聡先生によりますとそういう方のリハビリテーションには

①環境調整法
②外敵記憶補助法・外敵方略法
③手がかり漸減法
④誤りなし学習法

 の4つが効果的といわれています。
 大事な物の場所は決めておく、手帳やメモなどを活用するなどです。④の方法はリストを10個覚えるより確実に3~4個ずつを入れていく方が良いとのことで、これは1994年にバッドリーとウィルソンによって提唱されています。

 みなさまも自分の忘れ方のタイプを弁別して、工夫をして頂いてはいかがでしょうか。自分だけで判断が難しい時はご相談頂ければと思います。ADHDなど病気が関連している場合はお薬も有効です。当院で診断と治療に当たらせて頂ければ幸いです。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分