1019.イメージと腹痛
2023.11.28
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
九州大学病院の心療内科は、私が心療内科医としてのスタートを切らせて頂いた大事な所です。
芸術療法の先生からイメージと腹痛について教えて頂くことがありました。
イメージを描画で表す実習をしていた医学生さんがお腹(大腸)がイガイガ・ビリビリしている状態を絵に表現したらお腹が痛くなってきたなんてことがあったそうです。そこで安直に痛み止めを使わないのが心療内科らしい所で、絵を描いていてお腹が痛くなったのなら、お腹が楽になる絵を描いてみましょう、例えば南の島だとか、なんて教示で、南の島のビーチでゆったりしているイメージを描画した所、件の医学生の腹痛は治まってしまったそうです。不思議なこともあるものです。
もちろん全ての例がこうだとは限りませんが、このように、イメージと腹痛が密接に関連しているケースも少なくはないようです。
仕事や受験、人間関係、色んなストレスがあるわけですが、受験など時期的なものはみんなストレスに感じていますから、中にはそれがストレスになっていると気づかないケースもあるようです。
自律訓練法などは習得すると1分半から2分くらいでも十分効果がありますから、ゲームなどしているよりはよほど良い急速になります。腹部温感というイメージの訓練も入っているので、過敏性腸症候群(IBS)の方の、体調維持にも良い適用があるのではないかと思っています。