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1020.悪夢

2023.11.29

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 ストレスが掛かると悪夢を見ることがあります。整理夢と言って、そうしながらも考えが整理出来る場合は良いのですが、児童生徒時代の嫌な思い出まで復活してくるとちょっと問題です。

 精神科や心療内科では、よく眠ることが治療の第一ということもあり、依存性の少ない薬を考慮しながら少量の睡眠薬もお勧めすることがあります。スボレキサントやレンボレキサントなど、オレキシン系の新しい睡眠薬はベンゾジアゼピン系と異なり、依存性もほとんどないため、良い薬として推奨されています。
 これらの薬は悪夢を改善するという謳い文句もあるのですが、どういう原理か分かりませんが、反作用として、悪夢を増悪させることもあるようです。内科系心療内科の先生に、患者さんが悪夢をご覧になる確率を聞いたら、1~2割と仰っていましたが、先日当院のデータをまとめた所、25~28%の方が中断しており、悪夢があったのは、中断者の1~2割でした。

 こういう場合は、エスゾピクロン、ゾルピデムやブロチゾラムと言った異なる薬に変更すると悪夢は見なくなったりしますから、薬をもらったのに夢見が悪い、と感じられた方は早めに再度のご相談を頂ければ、出来る限りすみやかに対応させて頂きます。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分