ブログ

129.他に代わりがいないから

2021.06.16

128.ガクアジサイ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
 1日より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。

 働き過ぎではないか、と思うほど一生懸命働く人に限って、「他に代わりがいないから」と仰います。

 でも、ちょっと待って頂けないでしょうか。
 他に代わりがいない環境を作ってしまったのは管理者ではないのでしょうか。他に代わりがいない責任はあなたにはないはずです。
 そう仰る方に限って、SDSなどうつのスコアを取れば高得点、大きなメンタルヘルスの病院では入院をお勧めするほどのレベルだったりします。少なくとも現況のまま働いて良いですよなんて太鼓判は主治医の方から押せません。
 お休みの提案をしても、やっぱり、「他に代わりがいないから」休めないなどと仰います。
 代わりがいなければ上長がやるべきですしそういう仕組みのはずです。

 働き過ぎてつらくなった皆様、職域の責任をよくお考え頂けないでしょうか。上長は管理責任を負う代わりにあなたより高額の給与を受け取っているはずです。あなたに5人分の仕事を押しつけて「代わりがいない」というのは正当なのでしょうか。

 当院では、診断書を作成するかしないかに関わらず、うつや不安をテストでスコアリングして、出来る限り、必要時は事業主にも数字をお示しして、診断書等を発行して話し合えるように努めております。数字が全て出ないというのは私も心理療法家として百も承知ですが、やっぱり事業体などは、数字を求めることが多々あります。彼らに納得して頂くためにも初期の数値、改善後の数値など視覚化した上で、より良いサポートを心がけています。

 追い詰められた気持ちになられた方も、どうぞ当院でご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分