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1027.身体の錯覚

2023.12.06

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先頃、明治大学で行われた第69回催眠医学心理学会では、特別講演に、名古屋市立大学の小鷹研理先生の講演を聞いて参りました。
 耳たぶを引っ張りながら仏陀の耳のように錯覚させたり、スライムを使って手が伸びてしまう様を体験させたり、色んなことが可能なようで、既にNHKなどでも取り上げられて広く認知されているようです。
 手の錯覚体験はデモに参加したのですが、あまり感じられませんでした。オカリナをやるからか、手の指とか位置感覚がある程度成立してしまっているためか、視覚にあまり騙されないでいました。後で先生ご自身に伺った所ピアニストなど指を綿密に使っている人は錯覚が起きにくいなどのデータは既にあるようで、楽器をしていることを告白したら、なるほど、と、私がそれほど手で錯覚が起きなかったことについて、先生も納得されていました。
 VR時代にこのような錯覚を利用して、世界を広げて遊ぶことも出来そうですし、コンピューターと絡むと沢山の可能性がありそうな分野だと思いました。
 催眠との絡みで言えば被暗示性の高い人はやっぱりとても楽しめそうな感じでした。

 子供の科学9月号を始め、色んな著書も出ていますので、ご興味のある方はぜひお手に執ってみて下さればと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分