663.味覚センサー
2022.11.29
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
先日、心療内科学会に参加して参りました。
工学部の都甲先生のお話は大変興味深い話でした。
味覚センサーという物が開発され、既に実用化されているようです。
味覚は、甘味、酸味、辛味、苦味、うまみ、の5つに限定されているそうで、それらの電位の組み合わせが近ければ同じ味を再現できてしまうのだそうです。某社のカロリーハーフどら焼きもそうやって作られたとのことでした。
勘や経験に裏打ちされた物が、数値化・視覚化されて研究が進むのは驚くべきことです。
他方、嗅覚センサーも開発中とか。嗅覚は味覚と違って五軸にまとめることは出来ないようです。人間には400の嗅細胞、犬には1000の嗅細胞があるとかです。それでも16チャンネルなどをトライアルして、現実に近い近似を行おうとする努力にいたく感心して参りました。
これからも、感覚を科学の力で可視化する試みが、色んな発展を生むのかもしれません。