384.加点法で考える
2022.02.24
384.加点法で考える
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
ご相談いただく方々が口にするのは、
・私はこれこれが出来ない。
・みんな出来ているのに。
・やれて当たり前。
・もっとがんばらないといけない。
という言葉です。
これらの特徴をまとめると、完璧さや他者との比較、そして、減点法でものを見ているということです。
鬱の治療で最も避けるべきことは自殺。そして、次に、躁転、とするならば、生きてるだけでまるもうけ、とも言えます。
赤ちゃんであれば、おぎゃあと泣いただけでも、元気があるとして加点されます(実際に生まれた時にアプガースコアという点数の加点に入っています)。ちゃんとおっぱいが吸えただけでもOK、おむつが取れたらなお、OK。
どんどん加点されていくのに対し、大人になるとあれが出来ていない、これが出来ていない、という思考に陥りがちで、そうなると鬱の予備軍になってしまいます。
そういうご相談の際、自分に対して、加点法で考えて見ては、というご提案をさせて頂いています。
今日、心療内科に来ることが出来た自分、悩みを医師に相談できた自分に、加点してみてはいかがでしょう。
この文章を読んで下さった方は何か参考にして下されば、それはそれでご自身に加点して良いのではないかと思います。
減点法でご自身に厳しく考えてしまいがちな方、もし良かったら加点法で考えてみられてはいかがでしょうか。