933.相手に助言をしたくなる時
2023.09.03
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
普段から物事を深く考えたり、実践したりしている人ほど、それなりの意見をしっかり持っていると言えます。
色んなものを克服してくると、未克服の課題で立ち止まっている人には、何かしら助言や力添えをしたくなる時もあるでしょう。ちょっとした工夫で乗り越えられるのに、惜しい、とか、もう一息なのに、なんて思うと、ついついお節介したくなる場合もあるかもしれません。
しかし、人間、頼みもしないのに助言や指導を受けると、反発したり、怒りを覚える人も少なくないようです。
逆に正鵠を射る指摘は、大きな痛みを伴うことがあります。
正鵠なんだけど、今言わないで欲しかったとか、相手にも受け取るタイミングがあります。もう少し言い方を考えて欲しかったと思っていることもあるかもしれません。
ですので、自分の助言に価値があるのであれば、お月謝を払わない人に助言はしない、というのが大切です。
人にお金を払うというのは、お金を支払う価値があると相手の(先生の)助言を認めており、受け容れる準備があると言うことです。お月謝を持ってくるからと言っても、とりあえず持ってくるだけで強い覚悟のない人から不退転の覚悟の人まで、聞き手のモチベーションも様々です。
恨みを買わない、敵を作らない、ということも処世術として大事なことですから、何か言いたい時は、この人は月謝を払ってくれたか?聞く覚悟や準備状態が出来ているのか?の2点を確認して見て下さい。
多くの場合、静かにしておいた方が安全と言うことになるのではないかと思います。