902.居場所
2023.08.03
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
被害妄想などが嵩じてくると、コミュニティに馴染みづらくなります。
善意も悪意に感じたり、ありもしない電波の攻撃を受けている感覚があると、周囲に対して先鋭的な態度を取ってしまう場合もあるようです。
精神病に限らず、原家族と上手く行かなかったり、社会で孤立しがちな時、居場所のない感じに苛まれることがあるかもしれません。
大学の心理士さん達などは、居場所活動、と言って、子どもたちや大人の居場所を作って差し上げる活動をしている所もあるようです。若い頃はその意義にあまりピンときていなかったのですが、精神科病院でデイケアなどで働く内に、行って居ても良い場所があるとか、何らかの有意義な活動に参加するとか、そういう居場所の存在ってとても大切なんじゃないかと思えるようになりました。
もちろん、家庭のある人は家族に対して家庭が居心地の良い居場所になるよう心がけることは大切です。
でも、強烈な関係などになってしまって、家族とそれが難しい場合は、独立したり、ペットを飼ったり、何らかの方法で居心地の良さを改善している人もおられるように思います。
当院は居場所活動までは出来ていませんが、月に何度か立ち寄る時にほっとして頂ける場所であれたら良いなと思っています。