875.QT延長症候群
2023.07.07
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
私は催眠療法なんて覚えたものですから、セラピスト寄りの心療内科医です。
でも、一応初期研修は、茅ヶ崎徳洲会総合病院でしたし、ACLS(二次救命処置)の訓練は、日本ACLS協会の理事長、青木重憲先生から直接受けています。
精神科の薬を飲んでいるとQT延長症候群に陥る可能性があります。そのリスク管理のために、半年に1回程度心電図を取る必要があります。QTcという数値が500msecを越えてくる場合、場合によっては突然死に結びつくような致死性不整脈(心室期外収縮・Torsade de Pointes → 心室細動)が起こるリスクがあります。
エスシタロプラム、アトモキセチン、スルピリド、ハロペリドールなどを内服されている方には特に必要です。
だいたいは大丈夫なのですが、異常を発見した場合は循環器専門医や連携している二次病院へご紹介するなどしっかり対応させて頂きますので、ご安心なさって心療内科での治療を継続して頂ければと思います。
心に良い沿いつつも身体の管理もしっかりやっていきたいと考えています。