812.憧れと自覚
2023.05.05
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
来る5月7日に、東京オカリナカルテットと言って、私の恩師でもある世界的オカリナ奏者、大沢聡氏が、トップ弟子を3名率いて、複数管オカリナによる四重奏のコンサートに来られます。当院のすぐそばの科学館ですので、予定の空いている方はぜひぜひお勧めです。
不覚にも師匠のCDが去年出ていることに気づいておらず、この連休のオカリナフェアにて入手して参りました。最近はGoose effectというグループでオリジナル曲を演奏されています。CDを聞いた所、一音一音がとても素敵で、ノリも良く、技術も確かでため息の出る演奏とはこのことです。
ドレミファソ、と吹くだけでもとてもセクシーな演奏で、素晴らしいなぁとまた惚れ惚れと聞いていました。
影響されやすいのですぐ真似する訳なのですが、真似の出来る所と出来ない所があるわけです。
もちろん、世界一の先生ですから、私がすぐに同じにはならないわけですが、学ぶはまねぶから来ているとも良い、憧れて真似をするのは上達の基本と思います。そんな話を、応援してくれている人に話した所、松原の演奏もそれはそれで良いのだと言って頂きました。
自分の場合、ジャズはそもそも聴いている経験値が少ないし、聞けないことはないですが、普段から浴びるように聞くかと言えばそういうこともありません。優秀な人に憧れたり、自分に足りない技術は真似したり学ぶ必要はあるのですが、自分の好みは変えられないのだし、無理に、自分がどうしたいかというものがないまま単に真似をするというのも違うのかなとも思いました。
技術や感性で足りない所は、憧れつつ研鑽を積み、その上で自分はどうやりたいのか、しっかりと方向性を自覚することも大切です。後者のことを忘れず、しっかり肝に銘じておくこともまた重要なのではないかと思いました。