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762.ヒステリー球

2023.03.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 不安が高じて参りますと、喉の奥にピンポン球が詰まっているかのような閉塞感を感じることがあります。
 これを心療内科ではヒステリー球と呼んでいます。咽喉頭異常感症とも言いますが、ヒステリー球の方が通用しているような印象です。
 器質的異常がないにもかかわらず不安や緊張などのストレスに晒された場合、喉に何か詰まっているような間隔になることです。漢方の世界では梅核気(ばいかくき)とも言われるようです。

 原因となるストレッサーを除去したり避けたり出来れば良いのですが、毎日顔を合わせる上司などが対象の場合はなかなかそうもいきません。ストレッチなどによって体を柔軟にしたり、自律訓練法を用いてリラックスした状態を常に作れるようにするなどの工夫も役に立ちますが、漢方薬ですと半夏厚朴湯を用いると比較的高価が出やすいようにも思います。

 喉の詰まりがあっても耳鼻科や呼吸器科で問題がないと言われ、ストレスに思い当たる方は一度ご相談頂ければと思います。臨床動作法やボディートークなどの身体技法、自律訓練法や自己催眠等のトランスを用いた方法、漢方薬、通常の抗不安薬など色んな選択肢を提供出来ると思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分