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750.性急

2023.03.05

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 人によっては、一旦刺激に反応すると、すぐに解決しないとどうしても気が済まない、という方がおられるようです。
 双極性障害や人格障害でも見られますが、病的な水準でない場合、一般の方もそういうことがある場合があります。

 客観的には、そんなに緊急性が高いと思えなかったり、興奮しているなら一旦冷静にクールダウンしてから話し合う方が生産的だと思うのですが、その優先順位を一位だと主張する方もあります。そういう状態を私共は、性急的になっていると陳述しています。

 人が性急的になっている時、衝突せず、敵対的ではない親和的な雰囲気で話し合いをする必要がありますし、興奮は冷ますことが大切です。穏やかな調子で困りごとについて、何がポイントか聞いて行くことになります。ざっくり大枠で言えば性急的になっている場合は、性急的な人の方がそんをすることが多いと考えられます。短兵急に、その場しのぎになってしまう結果を得たがるのが原因と思われます。

 家族の場合は、だんだん学習させていく必要がありますが、他人の場合は、自分が辟易するほど性急的な人とは少し距離を取ることも大切かもしれません。そういう場合は、はっきり伝えるとまた興奮することもあるので、以前別の原稿で書いたようにsilently walk outで立ち去るのが良いように思います。ご参考になればと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分