687.懸情流水、受恩刻石
2022.12.23
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
色々配慮をしてあげても、当たり前な顔をして御礼も言わないどころか、こちらの落ち度を責め始める人までおり、世の中なかなか難しいものです。
せっかくこうしてあげたのに、ああしてあげたのに、という思いがあると、怒りやら落胆やら色んな気持ちが渦巻いてしまいますね。最近であった言葉に、懸情流水、受恩刻石というものがあります。元々は仏教経典と言いますが、ググった程度では、何という経典なのか判明しませんでした。
懸けた情は水に流し、受けた恩は石に刻め、ということですね。
あれこれしてあげた、という気持ちは執着になりますから、執着が怒りや嫉妬の原因となります。私も、色々してあげたのに、とすぐに思う質ですから、戒めたいものです。そして、受けた恩は忘れてしまいそうですが、しっかり石に刻印するくらいの気持ちで刻み込むことが大切なようです。
執着から自由になり、感謝を保持する。これは、自分の心の健康のためにも良さそうです。
体現するほどのレベルは遠そうですが、自戒を込めて日々、心がけて参ろうと思います。