657.勤労感謝の日
2022.11.23
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
勤労の義務というものがあり、教育と納税と並んで三大義務となっています。しかし、遺産や家賃収入などで食べている人もあり、納税していれば良いのではないかという議論もあり、勤労が義務なことの疑義を表する考えもあり、また、生きがいややりがいとして必要という議論もあるようです。
勤労感謝と言いますが、勤労の何に感謝するのでしょう。
勤労して社会を支えてくれている労働者一人一人に感謝なのか。勤労の機会を頂けることへの感謝なのか。勤労の義務があることへの感謝なのか。
医師という仕事について、やりがいと収入があったことは恵まれていたと思っています。
しかし、今、開業してみて、労働者だった時よりも事業主として働いている今の方が、よりやりがいを感じます。勤務医時代とは比べものにならないほど沢山の方にお目に掛かり、ご相談を拝聴し、治療的なご提案を提供申し上げています。
当院の患者さんは仕事量の多さや職場ガバナンスの不良、ハラスメント、人間関係のトラブル等、多くが職場で発生した問題を持ち込んでこられます。そうなってしまうとなかなか勤労感謝と言われても何に感謝して良いのか分からなくなってしまいます。
感謝というものはやはり双方向にあるものが望ましく、機会を与えられた労働者側も感謝し、機会を活かして働いてもらえる事業主も感謝し、そして、みんなの努力が社会を支えていることをもう一度確認してそこに感謝すると言うことになるでしょう。
感謝できないほど辛い時は、何かを変化させる時です。
お休みしても良いですし、お薬を飲んでも良いですし、自己啓発しても良いでしょう。
何か専門家の支援が必要とお感じになった時、ご相談頂ければと思います。