545.巣立ち
2022.08.02
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
原稿をある程度書きためてアップしているので、写真は少し前のものになることもあるのですが、商店街には燕が飛び交っています。
良く行く八百屋の軒先には、もう親と見まがう大きな雛がひしめき合った燕の巣がありました。この投稿が皆様の目に入る頃には巣立っていそうです。
子供が進学や就職で実家を離れてしまうと、「空の巣症候群」なんて言って、子供の世話の量が減ってしまった母親などが、見飽きて面倒な亭主の顔ばかり見るのに辟易する、なんてことは落語の枕ではありませんが良く聞きます。
子育てって燕も苦労しているようで、人間の家の軒先に巣を作るのは、蛇やカラスなど天敵から雛を守るのに、人の往来があった方が良いということのようです。燕たちは渡り鳥ですが巣の位置を覚えていて、南の島で越冬しても、また同じ所に戻ってくるようです。一旦夏には人家の付近からは姿を消すものの、秋くらいまでは葦原などにいるようです。
受験生ご自身や受験生の親御さんなどからもご相談は頂くのですが、親の出来ることなんて限られています。
・諍いを起こさない(夫婦喧嘩をしない、子供に嫌みを言ったり過度な激励をしない)
・美味しく食事を食べさせる。
・安心した寝床を与える。
・学費を出す
まあこんなことしかできないわけです。
しかし、心配のあまり、子供を責めてしまったり嫌味を言ってしまう親も多いようです。
しっかり巣立たせるためには、毎日虫を捕ってきては雛に与える燕のように、安心と安全、食事を提供し続けることが大切なのでしょう。