519.就職先の見極め
2022.07.07
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
ストレスに苦しむ勤労者の方々を拝見していますと、職場のガバナンスの悪さがとても気になります。
そこで、これから、就職または転職するという方に、就職先のどこを見たら良いかについて述べさせてもらおうと思います。
もちろん、一部上場とか、公務員とかは良いかもしれませんが・・・。大きな所に行ける人ばかりでもありません。
一つのポイントとして労働組合の有無があります。
労組は、一労働者を守ってくれる組織なので、労働者にとっては重要です。事業主側にある程度主張が出来るのも、団体交渉の賜物です。
労組がないところは、敢えて作らせないなど事業主のダークな面もあることがあります。そういう所は労組のない歪みが結局現場にしわ寄せがきます。
ベンチャーなどでも労組がないと、結局個人の権利がなかなか守られません。出来るだけ労組の有無は確認しておきましょう。
また、労組のない会社に入ってしまった後でも、一人で入れる労働組合などもあります。そういう所の支援を受けることも大事かもしれません。
次に、ハラスメント窓口などがきちんと設置されているか。これも重要です。設置されているだけで機能していない所もあるので注意が必要ですが、窓口があるなら、昨年度はどの程度の相談があり、どの程度機能しているのか、についても聞いておきたいところです。
産業医が存在するのかも重要です。法律である程度の企業には置くことが義務づけられていますが中小規模だと非常勤でも良いことになっています。産業医は主治医よりも復職判断の権限が強いので、産業医が機能しているかも重要です。
希望に満ちて就労、転職をして行くので休むことは考えてないと思いますが、弱った時に助けてくれるのが良い組織というものではないでしょうか。
以上、就労先の良否の見極めに、心療内科医からのご提案でした。