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496.喜怒哀楽のずれ

2022.06.14

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 素直な感情表出と、社会適応はしばしば異なるものです。
 腹が立ったからと言って社会で感情を顕わにすることは出来ません。

 赤ちゃんのように何でも表現できれば良いのでしょうが、怒りの表出は、相手を怖がらせたり、萎縮させたり、逆に恨みを買ったりしますので、愛想笑いをしたり、怒りではなく涙で表現したり、表出方法を変化させて適応することがあります。

 相手との関係を破壊的にしないという面では喜怒哀楽をずらすことは一見成功しているかもしれませんが、自身の感情が素直に表出できたかという観点からは、結構危険な方法とも言えます。別の方法でガス抜き出来ていれば良いのですが。こういうガス抜きを心理療法では、ヴェンチレーション(風通しの意味)と言ったりもします。

 我慢したまま喜怒哀楽のずれをため込んでいくと、心身症になりやすくなります。

 怒っているはずなのに泣いてしまう、笑ってしまう。悲しいはずなのに怒ってしまう。など、喜怒哀楽がずれているんじゃないかと思われた方、一度ご相談頂いてはいかがでしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分