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468.歴史や文化

2022.05.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 最近、語学の練習のために何人かのイタリア人と話しています。
 そこで、思うのは、あちらも、観光地としての日光東照宮は言えても、徳川家康となると分からない。九州の興味深い土地といって太宰府を教えることが出来ても菅原道真について分からないなどと言うことがあります。
 じゃあ、自分がそれを十分説明できるほど知っているかというとちょっと難しい時があります。徳川家康は江戸幕府を開いた初代の将軍だとか、菅原道真はとても博識な人だったとか、「東風吹かば」の歌とか。
 自分の造詣の浅さにも困ったものですが、逆に、イタリアといえば、古代ローマ、コロンブス、日独伊、と乱暴な理解しかしていませんでした。中世以降の入り乱れたイタリア、あまたの都市国家の栄枯盛衰。ナポリ語はイタリア語とはほとんど全然別の言葉であること。何も知りません。
(ちなみに、皆さんもナポリ語の歌は聴いたことがあるはずです。オ・ソレ・ミオがそれです)。

 Wikiを見て、近現代のイタリアがいかに複雑な歴史をたどっているかを少し勉強している所です。

 歴史や地理なんて面倒くさいななんて思っていた時期もあるのですが、全く文化背景の異なる人に自分の国や文化を説明できるのかと言われると結構できませんし、相手の国への憧れが、ピザとパスタとオカリナと、という浅薄な理解ではとてもこの国を大好きだというのが恥ずかしい気もしてきます。

 イタリア人の中には、相当詳しい人もいて、夫婦岩はいざなぎといざなみを祀っているのだと先方から説明されて、あなたはどこで勉強したんだ!?なんて驚かされる人もいます。

 全く背景の違う友人が出来ると、自分が日本人であることも自覚する一方で、彼らがイタリアについて話せるほど自分が日本について語ることは果たして出来るのだろうか?と自問します。

 診療に向き合い、診療技術を上げていくことはこれからもして行きますが、同時に、歴史や文化に対する自分自身の理解も折を見て深めていきたいものだなと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分