456.五月人形
2022.05.05
456.五月人形
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
実家は広かったので、庭に鯉のぼりを立ててもらっていました。よく電線に引っかかるのである時期から止めたようですが、でかい鯉のぼりを立ててもらったことは、男の子が生まれて嬉しかったんだろうなとも思います。我が家はマンションなので、物干し場に立つ程度のミニ鯉のぼりでしたが。
そんな折、少し知恵が付いてくると、コマーシャルなどを見ることが増えますから、どうして我が家には甲冑を着た五月人形はないのだろうと思いました。それで、ある時父に聞いたんです。
「なんでウチは五月人形は飾らないのか」と。
その答えは一字一句は覚えていないながらも趣旨は今でも覚えています。
「鎧兜は人殺しの道具じゃないか。そういう大人になって欲しくないからだ」
なるほど。家族で仲良く泳ぐ鯉のぼりは良いとして、鎧兜を着て人を殺しに行って欲しくないのか。
私も子供の頃は、素直だったのかそれで納得しました。
昨今戦争のニュースばかり入ってくることを考えると、きちんと平和について考えるということや普段から親が持つ平和への思いを伝えるということは案外大事なことかもしれません。まあ、私の場合大人になって、甲冑でもなく、袈裟も着ないで結局白衣を選んだわけですが。それはそのやりとりをした時に父も想定していなかったのかもしれません。
まあ、私は私で、ご相談にいらっしゃる方々の心の平安を目指して精進して参りたいと思います。