454.時間歪曲
2022.05.04
454.時間歪曲
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
催眠の技法の一つに時間歪曲というものがあります。
長い時間をあっという間に感じさせたり、瞬間を永く感じさせたりするものです。
ところが、これは人間の気分に基づく自然な現象であり、別に催眠を掛けなくても普段から起こり得るものです。
卑近な例では、楽しいデートはあっという間に夕方になりますし、うんざりするお説教を喰らうと、5分だったはずが1時間ほど喰らったかのような疲労があります。勉強し出すと時間が足りなくなるなんてのもあります。
客観的な時間と主観的な時間には相違があるというものです。
時間の使い方の上手い人は、この時間の「客観性」と「主観性」の相違を予め計算に入れておける人だと思われます。例えば、勉強や練習もやり出すと気になることが増えてきて終わらないから早く取りかかろうという感じです。
私達も、時間歪曲は普段からあり得る自然現象と理解し、楽しい時間を増やし、苦痛な時間を減らすなど、工夫する余地があるものに関しては意識付けできると良いのではないかなと思っています。