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383.フニクリ・フニクラ!

2022.02.23

383.フニクリ・フニクラ!

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 イタリア語の歌で、フニクリ・フニクラ!と言えば、火の山へ登る登山列車、と歌われていますね。
 長年、この音韻のよいものは何だろうと思っていたのですが、先日勉強していたら、「funicolare(フニコラーレ)」という単語に行き当たりました。ん?フニクリ・フニクラっぽいな、と思ったら、やっぱり「ケーブルカー」を指し、原義は「ロープ」のようです。

 しかも、フニクリ・フニクラは、この単語をもじった愛称のようです。やっと謎が解けました。チコちゃんに出てきそうなネタですね。

 ケーブルカーなので、「登山列車が出来たので、登ろう!」というのはちょっと違うんでしょうね。強いて訳せば登山列車になるかもしれませんが、基本的にケーブルカーは列車になり得ないのではないだろうか、と思い当たって、調べてみると・・・。

 この歌は、ベズビオ火山に登る登山電車だったようで、1880年にこのCMソングが出来ました。Wiki経由で見た限りこの「フニコラーレ」という電車は、現代の我々が想像するような、長いワイヤーロープにぶら下がっているケーブルカーではなくて、線路のようなものの上を、ロープで上げ下げするような一両編成のようです。訳して歌うなら「登山電車が出来たので」より「登山列車が出来たので」の方が歌いやすいとは思いますが、歌いやすさで歌詞を変えてしまうと、列をなした車両なのかケーブルカーなのか、というイメージも変わってしまうようです。
 なお、フニコラーレは1944年の大噴火で廃止され、その後のリフトも廃止されているようです。今は、国立公園になっており、火口縁には遊歩道があり、駐車場から頂上まで往復2時間かかるということです。

 というわけで、今度、この歌をお聴きになることがあれば、そんなうんちくも思い出して頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分