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1249.ゆっくり始まる学校

2024.07.12

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 電気の普及により、夜も明るく読書やTVを楽しめるようになった分、就床時刻が遅くなったことは否めません。
 江戸時代以前などは行燈の油も油代がかかるなんて言うので夜はさっさと寝る、早起きする、などが推奨されていたと思われます。

 とはいえ、現代人に9時に寝なさいというのも、病院ですか、って感じで無理があるのも尤もなご意見です。

 そこで、じゃあ、学校のスタート遅らせればいいんじゃね?って思ったことはあるかもしれませんが、実際には、個人が遅刻したり午後から登校しているのが日本の実情だと思います。
 これを思い切って本当に遅らせた学校があるようで、カリフォルニア州では、2019年に法整備が行われ、10時始業という学校を試みたところもあるようです。
 その結果、13~16歳の生徒においては、病欠が減少して学業成績も上昇したと言います。

 フリースクールなどではこういったことも取り入れられているのかもしれませんが、データが発表されている以上、日本の公立でも試みても良いのではないかと思われます。
 実際に教師等職員の負担が大変になるのか、どうなのか、という、教職員や事務職員が快く働けるかという観点も必要かもしれませんが、子供達にとって有益であれば、一考の余地があるのではないかと思っています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分