1114.帰る場所
2024.03.01
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
だいたい心療内科医・精神科医・臨床心理士になる人っていうのは、自分自身にも何かしら葛藤や課題を抱えていたりして、専門性を学びながら自分の課題を克服していく人も少なくありません。友人の中にも、専門家なのに自分のこととなるとなかなか難しいなんて人は沢山います。
その中で最近思うのは、帰る場所があること、帰る場所が安定していることって大切なんじゃないかなってことです。
親や配偶者から暴力や暴言に晒されたり、あるいは、期待なんだけれど重荷なほどのものを持たれていたり、過度に厳しい環境だったりすると、それは安心安全の場所とは言えないかもしれません。
同居の家族とはあまり軋轢や緊張関係がなく、温かく接し合えることが必要でしょう。
なにげのないただいま、お帰り、おやすみ、おはよう、という言葉に、ささやかな気遣いと、それに応えるありがとう、そういうことに満ちている場所が帰る場所であれば帰りたいでしょうし、そうでなければ帰っても安心出来ないことになります。
家庭を守るというのは、お金を入れて、家族を食べさせていくだけでなく、そういった愛情や配慮の行き届いた環境にすべく、日々行動をして行く必要があるのかもしれません。帰る場所の温かさって大事だよなぁと最近しみじみ感じたので、ブログのテーマにしてみました。
みなさんはどんな工夫をなさっていますか?