1025.催眠医学心理学会に参加して参りました。
2023.12.04
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
明治大学で行われた、第69回催眠医学心理学会に参加して参りました。
基本的にジャネのテーマだったようです。解離の再発見と言うことで近年ジャネの再評価が高まっているように思います。確かにフロイトほど有名ではないかもしれません。
ただ、トラウマ等の文脈におけるジャネの再評価は、正直な感想としては、うーんどうなんだろうと思っていて、個人的にはプレゼンターの方々とは少し見解が違うのだろうなと思って帰ってきました。
むしろ、トラウマインフォームドケアに代表される力の入ったトラウマケアは、体験者を伝統催眠に入れて治療している姿勢ととても似ている印象を持ちました。簡単に申せば治療構造の硬さでしょうか。
もう少し、その人がそんな目に遭っても生きてきた事実とか、それなりにやっているリソースなどに焦点を当てても良いような気もするのですが。ジャネが生きていたらどのようにコメントするのだろうと想像します。
滅多に会えない旧友にも会え、それなりの収穫はありました。また頑張ります。