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1024.浪費

2023.12.03

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 双極性障害を診断する時は軽躁エピソードというものがあり、それらに従って問診を進めていきます。

1.万能感・誇大感
2.睡眠欲求の減少、不眠不休
3.多弁
4.観念奔逸
5.注意転導性
6.目標指向性の活動の増大
7.困った結果につながる可能性が高い活動への熱中(浪費、性的無分別、馬鹿げた投資等)

 この内の3つ、気分が易怒性のみの場合は4つを満たしている場合軽躁エピソード有り、と判断します。

 浪費のエピソードでは、何十万も使ってしまったり、若い頃拝見していた貴婦人は1000万とか貸したけど戻ってきませんでしたと余裕の笑顔で笑い飛ばしていましたが、とんでもない額を使ってしまう、なんてことがあります。
 わざわざ聞いてみると、そんな使い方!?と驚くような用途でお金を溶かしている方もおられ、リチウムやバルプロ酸などを適宜使用しながら、慎重に治療して参ります。

 後輩等に奢ってしまう、無駄なグッズを買ってしまう、借金してまで何かを購入する、収入以上に使う、等々、浪費があると軽躁状態の可能性がありますから、心当たりのある方はご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分