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1018.評価語を避ける

2023.11.27

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 もちろん、何か成果が出た場合、その善悪や効果の有無について、正当な評価を下すことは必要なことだと思います。
 ただ、セラピーの間は、私の場合は、あまりその良否などを尋ねることは控えるようにしています。

 価値観は他人同士で異なるものですし、親切さやマナーについても、信ずる宗教、受けてきた教育、お国柄等の文化、地域性などによって様々です。ですので医師やセラピストの側からあまり、それは良い、これは良くないとか評価するのは避けています。もちろん、例外はあり、アルコール依存の方がお酒を飲まれた時などはちゃんとご注意を申し上げております。

 ですので、良いとか悪いとか言及せずに、ご自身でやってみてどうだったのかとか、やれている自分をどう思うのかとかに関してご本人の実感を伺ってそれを大切にするようにしています。ご本人が良いと思っているのであれば、そこで良い、と言う判断を下して、どのように良いと思うのか、どんな点が良いのか等、詳しく伺うことになります。

 友人などとフラットにお付き合いしていく時も、こちらから評価語を出さずに、この人はそう思っているんだ、という風に受け止めておくと良いかもしれません。前提として、その人にはその人の価値観で判断する自由があるわけですから、それを念頭に置いて、当方の価値観との合う合わないを表明するのを一旦保留しておくと、摩擦が少ないかもしれません。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分