264.当たり前からありがとうへ
2021.10.27
264.当たり前からありがとうへ
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
腹が立つ時にどうしたら良いか、というご質問を頂くことも割と多いです。
腹が立つ、と言うことを考えるとその心性は、
・自分は正しい
・相手は間違っている
と言う観点が根底にあるのではないでしょうか。
まあ、どう見ても自分の方が正しい場合もあります。逆走車の法則の所でも書きましたが、高速道路を逆走されたりしたら、自分には非はないし相手が悪いです。
そういうこともありますが、これくらいしてくれて当たり前とか、これくらいは出来て当たり前、など当然のこととして期待しているものもあり、それが期待より低い水準で提供された時に、がっかりしたり、腹が立ったりするようです。
ところで、この世に当たり前のことってどのくらいあるのでしょうか。
たとえ数学でも2+2がいついかなる時も4であることは証明が必要なようです。
108円のおにぎりも、安いからと言って当たり前にそこにあるわけではないでしょう。
お百姓さんが、籾まき、田植え、稲刈り、脱穀、精米、等やって、農協に集め、流通に乗せ・・・。
炊飯器も炊飯器の会社、電気の供給、安心して飲める水道・・・。
近くのコンビニにおにぎりがあることにすら、多くの人の努力によって成り立っているわけです。そう思うと当たり前に構えていることは、傲慢なのかもしれません。
日々の小さなことを当たり前と捉えずありがたいことだ、と捉えられるようになると、当たり前からありがとう、という風に物を見ることが出来るでしょう。日常の裏に潜む多くの奇跡に感謝が出来るようになれば、一つ一つに腹を立てることは随分減るのではないでしょうか。
当たり前からありがとうへ、そんな風に物事を捉え直して、日々、謙虚さを思い出しながら生きていきたいと思います。