122.執着
2021.06.10
122.執着
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
1日より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。
いい大人になった我が子の行状や将来の決め方が納得がいかないというご相談を頂きました。
我が子かわいさに案じる気持ちがひしひしと伝わってきます。
その一方で、「お子さん」というのは社会的にはもう立派な大人で、自分の決断に責任を持てる、資格も収入も知識もお持ちの人でした。
しかし、落ち着いて考えてみると、子供とは言え別の人間。自分の敷いたレールの上しか歩いてはいけないと言うことはないはずです。
むしろ、自分で考えて選択肢を選べるようになったことを受け容れていくことも必要かもしれません。
どうしてもこうでなければ、という気持ちを執着、と言うのではないかと思うのですが、執着にとらわれているのは、自分の中に明確な芯が感じられないからではないでしょうか。
外聞の良い仕事に就いたから良い。
お堅い職業だから良い。
社会的地位が高いから良い。
全て価値の物差しが外側にある人は、その物差しにはまらないと不安になり、その物差しを完全視しては執着にはまりやすい気がします。
視野を広く持ったり、相手は自分とは違うことを認める、相手の決断を尊重し支配を手放す。
そういうことが必要かもしれません。
何かに執着してしまうときも、当院でご相談頂ければと思います。