179.下膳から始めてみよう
2021.08.05
179.下膳から始めてみよう
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
看護師も心理士もどちらかと言えば女性の方が多い職業なので、今も昔も職場にはママさんがいることが多いです。
小さい子がいたり、子だくさんの時は、子育ても大変なご様子。
我が家も共働きゆえ、子供にどこまで家事を覚えてもらうのかは親にとって死活問題でした。
学習は報酬系で成り立ちますから、罰は与えず、褒めていくのが望ましいと言われています。
そうすると、必ずうまくいくお手伝いを段階的に与えるのが良いわけです。
経験値のない子供に汁物の配膳を任せるのは危険です。でも、いずれやって欲しいことではあります。
そういうわけで、歩き出した二歳児にお願いしたいお手伝いには下膳から始めてはと思っています。
食べ終わった器はこぼすことがありません。大体小さい内は、食器もプラスチック製だったりしますので、落としても大丈夫なことも多いです。
何か手伝いたくてたまらなくなってきた頃に、命令口調ではなく、「質問」の形で、「ねえ、食べ終わったお茶碗、台所に運んでくれるかな?」等投げかけます。出来たら思い切り褒めます。落としてもその辺はうるさく言いません。とにかく、素直に応じたことを褒める、能動的に手伝ったことを褒める、運べたことを褒める。
何度もやると、自信がついてきます。自信がついたら、お箸などこぼすのに関係のないものを運ばせても良いでしょう。これが最初の配膳。後は、空の取り皿等。丈夫なものや割れても諦められるものを任せます。
それが出来たらご飯等、中身のあるもので汁でないもの。最後が汁物です。
段階的に褒めていけば、配膳と下膳をしてくれる人が誕生します。最初褒めまくる手間はありますが、後々自分から動いてくれるようになったありがたさには変えられません。もちろん、大きくなってからも、手伝った分にはちゃんとありがとうを言うことを忘れずに。
私は子供の頃、やって当たり前、みたいな態度を取られた時即座に消去が起こり、その手伝いはしなくなったように思います。報酬系、というだけでなく、たとえ子供であっても敬意を持ってお礼を言う。そうすればお互いに気分良く助け合うことが出来ます。
お子さんが何か手伝いを覚えてくれたら良いのに、とお考えのご家庭、まずは下膳をお願いすることから始めてみられてはいかがでしょう。