913.スポーツにおける日本文化の良し悪し
2023.08.14
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
私はスポーツ観戦はだいたい好きなものが多いのですが、ゴルフやラグビーになるとまだ経験値が不足していてそれほど楽しめる感じではなく、サッカーはとても楽しめます。野球は、大谷翔平選手やら気に入った選手が出るならまあまあと言う所でしょうか。
最近は甲子園の中継が盛んなようです。
おらが村の高校が甲子園に出て、部員のみならず、応援団、場合によっては全校生徒やOBも駆けつけるのは甲子園の醍醐味と言えましょう。それはそれで良いと思うのですが、アルプス席の部員へのインタビューを聞いているのはちょっと切ない気もします。彼らは出られなかったためにそこにいるので。
部員が100人いても200人いてもレギュラー外は応援団になるのは日本のスポーツの悪しき慣習と言えます。スペイン等におけるサッカーチームでは余剰の人員はBチームを作って、出場します。ベンチ入りがざっと20名と計算したとしても100人いれば5チーム出れば良いと思うのです。Aチーム入りを目指して頑張ることは大切ですが、物理的にそれ以外の選手というのが発生するわけですから、彼らにも彼らの夏を与えれば良いのに、と常々思っています。もちろん、高校野球に限らず、バスケットでもサッカーでも日本では同じようなことが起こっているようです。
もちろん、5チーム作るなら監督も5人必要かもしれませんし、指導者など大人の人員配置の都合もあるのは分かるのですが、例年100人規模とかある程度分かっているのであれば、指導者側も指導体制を手厚くするべく努力が必要でしょう。
甲子園に行ったとしても更にプロになるのは一握り、プロで主役として活躍するのは更に一握りな訳で、アマチュアスポーツである以上、礼儀正しく我慢することだけを教えるのではなく、プレイヤーとしてのプレイする権利の均霑化にも、関わる人が努力してくれたら良いなと思っています。