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870.Shared dicision making

2023.07.02

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 治療方針の決定の仕方というのも年々進歩しています。昔は白い巨塔などでは「ムンテラ」なんて言葉があり、ドイツ語のムント、テラピーの略で、医師が手術などの方針を説明して納得して頂くというような意味です。それが私が医師になる頃は、インフォームドコンセントと言われるようになり、ムンテラという言葉はよほどベテランの先生以外は使われなくなりました。インフォームドコンセントは、情報を出来るだけ正確に提供した上で、納得して頂いて患者さんに方針を決めて頂くことになります。患者中心という意味ではとても良いのですが、自分で決断するのが難しかったり、急に医学的な専門用語が沢山出てきたりするために、インフォームドコンセントと言われても当事者様ご自身には荷が重いことも多いようです。

 最近では、Shared dicision makingという言葉になり、一緒に意志決定をして行く、ということになっているようです。うつ病等、メンタルヘルスの治療方針においてもShared dicision makingが大切になって来ているようです。
 
 当院でも、時代の進歩に倣い、出来るだけデータやエビデンスを提供した上で、治療方針を決定していけるよう務めて参ります。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分