780.帆に風
2023.04.04
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
色々と上手くいかない時は、腹が立つやらもどかしいやらという気分になりがちです。気に入らない相手がいる場合はその人のせいだと思ってしまうこともあります。
ところが、少し気持ちが前向きになってくると、自分や他の職員が退職することになったことも、それも一つのご縁ではないかと受け容れられるようになって来ます。別れは寂しいものですが、新陳代謝していかなければ新しい出会いもありません。別れが早く来た場合は、出会いも早く来るかもしれない。
もちろん、過去に囚われたままだとなかなか切り替わらないものですが、ふと気づくと、そのように考えることが出来る代になっていることもあります。
こうなってくると、あまり複雑な心理療法は要さなくなります。まさに、帆船が帆に風を受けたかのように推進力が高まるのです。順風満帆になられたな、と思った時、私はあまり患者さんに沢山の助言はせずに、ご本人の歩みを温かく見守らせて頂いています。