958.社長じゃあるまいし
2023.09.27
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
日本人はとても責任感が強いように思いますが、鬱に陥りやすい方は、特に過剰なほど責任感をお持ちです。
ウチの会社は、ここが違うとか、嘘を報告する上司がいるとか、正しい報告を受け止めてくれないとか、業務改善の意見具申を聞き入れないとか、色んな訴えがあります。一つ一つ大切に伺っていますし、ごもっともとも思います。
腹立たしいのは理解出来ますが、義憤を感じた所で、上司に聞き入れる気がない、とか、聞き入れる能力がないとか、そうしようとしてもシステムが硬直化していて動かないとか、会社の方針がそもそも社員をすりつぶす方向性とかで、義憤や意見具申がほぼ通らないなんてことも良くあります。
そこで、少し立ち止まって頂きたいのは、身を挺し、心身を削ってまでも、会社改革をする必要があるのか、ということです。聞かれていないのに意見を上申してもうるさいと思われるのが関の山で、聞き入れる能力のない上司を上司に据えてしまったのも会社の責任です。
あなた様の会社でないのであれば、そこまで力を入れる価値が、時間的にも金銭的にも果たしてあるのだろうか、という疑問に行き着きます。
私の会社じゃないんだし、去っても良いかな、と思えた時、背負っていたものがふと軽くなることもあります。
組織への義憤や怒りで一杯の時、社長じゃないんだし、とお考え頂いてはいかがでしょう。ふと気が楽になることもあるかもしれません。