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339.赤ちゃんが泣くのは

2022.01.09

339.赤ちゃんが泣くのは

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 ゴリラ学という学問があるようです。
 京大の霊長類研究所はゴリラなどを何年も観察してきました。

 山極寿一先生の著書はいずれも興味深い物ばかりです。

 霊長類の赤ちゃんを見てみますと、子どもが母親の乳を飲んで育つ期間は、人間が1年半ほどで、オランウータンは7年、チンパンジーは5年、ゴリラは4年です。
 しかも、ずっと抱っこしっぱなしです。

 人間の赤ちゃんは、ベビーベッドに寝かせておくことが出来ますが、オランウータンに至っては7年ぶらさがりっぱなしというのは、母親としては気が狂うんじゃないかという長さですね。

 人間は、食物連鎖の頂点に立ち、安全な家屋を用意出来るようになりました。原始時代は洞穴だったかもしれませんが・・・。そこで、赤ちゃんを置いておけるようにもなりました。

 本来、声をあげて自分の位置を知らせる行為は捕食される立場の動物としては危険極まりない行為です。

 肉食獣が跋扈しているところでそれをやると命がなくなってしまいます。鹿や馬の仔が無駄に泣かないことはそれに起因しているでしょう。

 人間の赤ちゃんが泣いて知らせるのは、まず、安全な環境が確保されていることが前提になってはったつしていること、そして、その上で、母親に限らず誰かを呼ぶ行為、ということです。おむつを替えるのは父親や祖父母でも良いですし、人工乳なら、他人でも与えられます。人間は安全を確保した上で、赤ちゃんをみんなで看ていこうというシステムになっています。それゆえ、保育園とか幼稚園で保育士や幼稚園教諭の方にお世話をお願いし、親は日中他の活動をすることも可能になりました。

 赤ちゃんが泣くのは、人間は社会で子育てをする動物、ということを示していると思われます。

 ワンオペ育児に疲れた方も、そういうことを念頭に置いて頂いて、上手に社会のシステムを使って頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分