ブログ

1110.白馬の王子は青い?

2024.02.26

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 イタリア語でも色の表現は色々あり、赤字がin rosso(赤に)という辺りは同じなのですが、推理小説は、黄色い小節(romanzo giallo)と言います。これは推理小説の表紙が黄色かったことに起因するようです。無一文というのは緑色で表すようです。これはろうそくがなくなりかけると緑の線が出て来ると言うことからくるようで、なんだか使い終わりのティッシュみたいな工夫が、ろうそく時代のイタリアでもあったようですね。お国は違えども、似たような発想なことに驚きます。同じ発想なのかフリーダイヤルはnumero verdeと言い、無料なのは緑なようです。

 そして、理想の夫はprinciple azzurroというらしく、ヒロインを救う王子から転じて理想の夫だそうです。
 
 そういえば美女と野獣の野獣は基本青いコスチュームだったような気がします。これは真の愛を得たら理想の夫と化すという諷意が入っているのかもしれませんね。

 色による文化的表現を掘り下げていくと何気なく見ている物語やドラマの配色などが実は意味があったりするのかもしれません。

 皆様も劇や映画をご覧になる際、少し色にも心寄せて頂いてはいかがでしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分